THE LOUNGE JOURNAL.

仕事も恋愛もうまくいくマインドセット

「本当の私」と「社会化された仮面をかぶった私」

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私らしさを見失う時がある。私らしさって何だろう。私らしさなんて、あるのだろうか。「本当の私」と「社会化された仮面をかぶった私」。どちらが良くてどちらが悪いなんてことは、あるのだろうか?「本当の私」を見つける必要は、あるのだろうか?

新型コロナによって自分と向き合わざるを得ない時間の中で、考えてみようと思う。

 

親や社会からの期待に応えるのをやめる

私は典型的な長女気質で、いつも「しっかりしなくちゃいけない」と思っていたし、常に「正しさ」みたいなことを重要視していた。中学生の時は掃除をしない男子に怒っていたし、仕事に就いてからも限られた就業時間内でいかに成果を出すことができるかを考えていたし、プライベートな時間は自己研鑽のためにひたすら沢山の本を読んで過ごしていた。

与えられた席にはずっと座っていなきゃならないし、PCに向かっていないと仕事をしていることにならないと思っていたし、いかに数字を作っていくのかそのロジックを常に考えていた。あそびや余白なんて無く、ずっと「ON」状態。

ところがある時、「あなたはずっと席になんて座っていられないタイプなのにね」と言われたことがあって、その後、固定デスクに座っていなければならないことがどれだけのストレスになっていたのかを知ることになった。

親からの教育、学校での教育、社会・会社での教育、古い世界における正解を刷り込まれる中で、私は私らしさを失い、古い価値観の中での「良い子」をずっとしてきたのだった。30代の前半、それをやめた頃から随分と生きやすくなった。

自分の感覚に正直になるためにしたこと

もしかしたら、人によってやり方が違うのかも知れない。だから、あくまで私がしたこととして羅列してみようと思う。

・やりたくないことはやらない
・人と会いたくない時は会わない
・テレビは見ない
SNSを見ない
iPhoneをOFFにする
・散歩をする
・夜、川沿いを歩く
・風を感じる
・水の音に耳を傾ける
・鳥の鳴き声や葉の重なり合う音に耳を傾ける
・花の色彩や造形など個性的な美しさを感じる
・一番聞きたい音楽を聴く
・自然と流れる涙を頬で感じる
・一番食べたいものを食べる
・コーヒーや紅茶など温かさや香りを味わう
・好きなカフェに行く
・ひなたぼっこをする
・何の予定もなくても休暇を取る
・1日中、ベッドでごろごろする
・ねむる

後から知ったことなのだけど「五感の先に、第六感がある」「五感を研ぎすますことで第六感が目覚める」のだそうだ。確かに、五感を充分に使うようになってから、自分の感性(センサー)が研ぎすまされていく感覚がある。

外部の情報をシャットアウトして、自分のセンサーが感じることに集中していくと、癒しが起きたり、徐々に自分らしさと出会うことができるようになる。積極的に「ねむる」ことも、無意識の世界で脳が自己と世界の間の調整が行ってくれる感覚があるのでおすすめ。

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私なりの「私らしさ」の定義

気をつけなくてはならないのは、「本当の私」とは一言で定義されるような単純な存在ではないということ。私らしさを単一的に捉えてしまうと、その狭い世界の中にまた閉じ込められてしまうことになる。

「本当の私」には多面性があり、タロットカードで言うなら78通りの「私」という側面があることを理解しておく必要がある。そして日常生活の場面においてはそれらが複雑に絡み合っていて、時に「どれが本当の自分なんだ?」と見失うこともある。でも、どの私も私であり、いつどんなタイミングで自分の持つ様々なパワーを発揮するか、意図的に選択し、使いこなすことが許されている。

「私らしさ」とは「他者からの影響によって動機づけされた存在」ではなく「純粋な内なる動機に従って生きている存在」。その純粋な動機をもって何かを成し遂げたい時、78通りの自分を使いこなすことができれば、自分の想い描く人生を現実化することができるのだと思う。

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水と記憶と想い出

水と記憶というのは関連があるそうだ。雨が降る日に感じること、海を眺めながら感じること、川沿いを歩く時に感じること。私が隅田川の近くに住んでいた時、夜になると川沿いをよく散歩した。その時に聴いていた音楽がある。

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この曲を聴くと、不思議と素直になることができる。自然と流れる涙を頬で感じて「あぁ、私は泣きたかったんだ」と分かる。それだけで、抑圧されていた小さなわたしがリリースされていく。そういう小さな作業の繰り返しで「社会化された仮面をかぶった私」から「本当の私」に戻っていく。

ここまで読んでくれて、ありがとう。

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