THE LOUNGE JOURNAL.

仕事も恋愛もうまくいくマインドセット

良い恋愛をしたいなら、自己肯定感と自己効力感を先に育てる。

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私はとても厳しい父と母に育てられた。父の厳しさはタロットカードに例えるならば「皇帝」のカードで父性的な権力で子どもに圧力を加えるタイプ。何か口ごたえすると「子どものくせに生意気言うな!」と返してきた。そこに論理はなく、感情まかせのコミュニケーションだった。

母の厳しさはいわゆる“教育ママ”で、とにかく勉強・勉強・勉強…。大学受験の時は夜中の3時頃、寝ていて当たり前の時間に部屋に入ってきて「なんで寝てるの!」とまくしたてた。私は日中に塾の自習室でみっちり勉強していたから帰宅したら寝るだけで、母からしてみれば、娘が勉強している姿を見たことがなくて不安だったのだ。

どちらもそれぞれに厳しくて、子どもながらに親の顔色を伺って生きてきた。父は仕事ができる人だったし、それなりに良い生活ができていたのは父のおかげだった。私は父のことが怖いし、タバコも吸うから嫌いだったけれど、やっぱり心のどこかで「父に愛されたい」「父に認められたい」「早く大人になりたい」と思っていた。

「条件付きの愛」という世界から抜け出よう

こうやって私は「成績が良かったら褒められる」「良い大学に行ったら親が喜ぶ」「将来性のある会社に就職できたら自慢してくれる」とどこなく思っていて、親的にも社会的にも良しとされる選択肢を選んできたし、行動してきた。

「何もしなくても、何もできなくても、私は私。」

こんなふうに、全く思えなかった。今でもついつい頑張ってしまう癖が残っていて、20代の頃も、年上のアルバイトさんに「そんなに頑張らなくてもいいよ」と色んな人から言われるほどだった。

からしてみたら「頑張らないと評価されない」「成果を出さないと価値がない」と思って生きてきたから、どうやって頑張らなくていいのかも分からなかった。

だけど、こうやって「条件付きの愛」が機能したまま生きていると、恋愛の場面でも同じようなことが起きる。

・どうしたら彼が喜ぶかな
・どうしたら彼に愛されるだろう
・こう言った方がいいかな
・これはしない方がいいかな
・メールは私からしない方がいいかな

色々考えて、都合の良い女に成り下がるのだ。

「わたしはわたし」と思えるような自己肯定感があれば、こんな心配はしなくていい。

・私がしてあげたいことを彼にしてあげる
・私が連絡したいから連絡する
・いやだと言われたら「そうなんだ!」と理解すればいい
・自分の心地よさも大切だし、彼の心地よさも大切

こうやって、お互いに自己肯定感の調った人間同士が恋人として、パートナーとして2人でいることを選択できると、とても良い関係性を築くことができる。

もちろん、誰だっていつも成長途中にいる。最初から完璧にはいかないけれど、常に自分の足下にしっかりと水や養分を与えて、土台を調えておくことが良い恋愛を築くための秘訣。

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自己肯定感と自己効力感を育てるためにやった2つのこと

私は自分自身もそうだし、コーチングのクライアントさんにも自己肯定感に課題を抱えている方にはやってもらっていることがある。それは「感謝ノートを書く」ということと「今週できたことをノートに書く」という2つのこと。

まずは「感謝ノートを書く」ことから始めてもいい。

「感謝ノート」は毎日書いて「今週できたこと」は週に1回書き出すという感じでやってもいい。これは続けることが大切なので、自分がやりやすい方法を見つけて欲しいし、お気に入りのノートとペンを用意したり、そんな工夫ができればとても良い。

内容は些細なことでいい。毎日がそんなにドラマチックではないはず。例えば私のノートにはこんなことが書いてある。

・今日は晴れててあたたかい。ありがとう。
・今日も安全な場所で目を覚ますことができた、ありがとう。
・駅がとてもきれい。掃除してくれて、ありがとう。
・同僚が「おはよう」と挨拶をしてくれた。ありがとう。
・隣の席の人がハサミを貸してくれた。ありがとう。
・出張のお土産にお饅頭をもらった。ありがとう。

こんな感じ。

もしかしたら、ヴィパッサナー瞑想に似ているかも知れない。物事をありのままに観察する(観る)こと。一つひとつのできごとに、当たり前だと思っていることに感謝することができたら、心があたたかく、穏やかになってくる。

忘れてはいけないポイントがある。それはノートに書き出すことを「作業」にしてしまわないこと。きちんと「感情を感じきる」ことが大切だ。もし、作業的にやっているな…と気づいたら、心の底からありがとうという感情を感じられるように意識してやってみてほしい。

「今週できたこと」をノートに書き出すのも、小さく細分化していい。例えば今週の私だったら、こんなことを書く。

・きちんと外出を控えることができた
・混んでいない時間に近所のスーパーに行くことができた
・真面目になり過ぎず、インスタント食品も活用しながら自炊できた
・たまっていた洗濯物を片付けることができた
・実家からマスクが届いた時にお礼のLINEができた,etc.

 感謝ノートと似ていると思うかも知れない。とにかく小さなことに対して「できた」「ありがとう」と思う癖をつけていく。ノートに書いてそれが習慣になれば、感謝を感じやすく、自己効力感を感じやすい回路が脳にできる。私はいつだって恵まれているし、私はいつだってどんなことだってできる!と思うことができたら、もう最強だ。

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もし、自分に自信がないな…と思っていたり、不安な気持ちが出てきやすいな…と思ったら、ぜひこの2つのノート術を試してほしい。私はかれこれ3年続けているけれど、盤石な自己基盤ができたと思っている。

ここまで読んでくれて、ありがとう。

Masako Yamamoto

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ジャーナリング」に関連する本

ジャーナリングとは、自分に向けて書くことで自己発見する練習だ。心の中にありながら、明瞭で意識ある眺めには入っていないものを発見するのを助ける、重要なエクササイズだ。物を書くとき、私たちはたいてい別の人に考えを伝えようとしている。だが、このエクササイズは違う。誰か別の人とコミュニケーションをしようとしているわけではなく、自分の考えを紙の上に流れ出させ、何が出てくるかを自分で見られるようにするのだ。